Pale Moon Book

Tales From Third Moon短編『海の艦隊』

Posted by Jun on 28.2015 Book
Tales From Third Moonシリーズ作品商業出版私家本ふくめて全作品をKindle版で読めるようになりました記念
短編『海の艦隊』の紹介



砦の塔に閉じ込められた邪眼の少女はいつも海からの呼び声を聞いていた。
少女に恋する魔術師見習の少年は兄の帰りを待ちながら、市場で銀髪の美青年と出会う。
平和な海辺に現れた艦隊の正体は・・・・・・。

近況や感想

Posted by Jun on 18.2007 Book
現在自分用のパソコンは二台ありまして、ひとつは完全に仕事用、もうひとつをネット繋ぎ用にしてます。前にも書いたようにサイトの改装をしようかと思ってましたが、どうも最近ネット用パソが不調で、なかなか立ちあがりません。一度再インストールをやりましたが、やはり不調はそのままで、ハード的問題なのかも。
そんなわけで改装は、もうしばらくお待ちください。
リーのページは別サイトで復活させてみたいと思ってます。
それまで、ここで簡単な感想コメント。メモ程度の暫定感想です。

★『水底の仮面』
原書で読んでいたときの印象が強烈で、ラストのところまで記憶が鮮明だったせいか、今ひとつ邦訳では筋をなぞるように読んでしまいました。
去年見たパチーノ主演の『ヴェニスの商人』の映像が重なり、情景はありありと見えました。魔術師のシャーキンはいいキャラだと思います。ただラストの下りは重いというか短編『ゴルゴン』みたいなやりきれなさを感じます。
★『炎の聖少女』
水底より前の時代の話で、こちらはなんとなく『ジャンヌ・ダルク』のようだなと思って読みました。このシリーズはパラディスの秘録みたいな感じで続くのかと思ったら、史劇ふうの映画を見ているような読後感があります。あとタイトルは四大元素をなぞって、水、火、土、風と続くんですね。
リーの他の近年作品にもいえるけど、キリスト教色と、底に流れるジェンダー意識みたいなものが強まっている気がする。他の名だたるフェミニズム系女流よりはずっと軽いものなんですが。

★『銀色の愛ふたたび』
邦題と表紙にちょっとひいてしまいましたが、内容はすごく面白かった。前作『銀色の恋人』を愛読していた人にとっては確かに暴動ものの内容かもしれませんし、私も愛読していたひとりですが、今はこちらの作品の方が好きです。
なんといっても黒シルヴァー(笑)が素敵すぎて惚れました。ヒロインも金持ちの聖処女より、ビッチ風味のこちらの方が共感できるせいかな。
このシリーズはミラマックスで映画化されるという噂が前からあるのですが、見たいような見たくないような。ブラックの方なら見たいかもと思いました。
連想した映画は『ベルベット・ゴールドマイン』で、どうもロボットたちがグラム系のロックミュージシャンに見えてしまいます。
ちなみに原書Metallic Love の表紙はこんな感じ

★『銀の森』
癖がある内容だけど、これも面白かった。白雪姫の童話をブラックに解釈した話で、リー得意のパターン。なぜ白雪姫は母親から疎まれたかというのが、母親視点で解釈されてます。そして白雪姫自身は王子さまにひかれず、小人にひかれてしまう衝撃的内容。本当は怖いグリム童話シリーズみたいです。

タニス・リーの新作

Posted by Jun on 29.2007 Book
ごぶさたしてます。今回は本の話題。
深く潜行生活しているうちに、いろいろ興味のある本も出ていました。いかに世間から疎くなっていたか呆然としたのですが、タニス・リーの新刊も続々と出ていたことにようやく気づきました。
白状すれば、版元さんから本を送っていただき、ああこれの翻訳が出たんだと知った情けない状態です。産業編集センターさん、どうもありがとうございます。
前にリーの特集ページがMoonCafe内にあったとき、原書を紹介したヴェヌスの秘録がシリーズ四冊、出してくださるそうです。ヴェニスみたいな架空の街を舞台にした連作シリーズです。
現在『水底の仮面』『炎の聖少女』と二冊刊行中。一冊目の『水底』は原書を持っているし、特集ページをやっていたとき、ざっと読んだ記憶があります。
その一方で、ハヤカワFTからあの『銀色の恋人』の続編が出たんですね。今年は久々のリー翻訳当たり年かと喜び、ホームページを移転したときに縮小してしまったリーの特集ページを復活させようかと思いました。
本の感想はまた後日で、基礎データだけリンクしておきます。

★楽天のリー翻訳本リスト

★米amasonにある原書リスト

★リーの公式ページ

ふたたびケイト・ロス作品について

Posted by Jun on 16.2006 Book
旧制作日誌でも布教していたのですが、再読したらやはり面白いのでこちらでも紹介してみます。
前に書いた紹介文はこちら

ケイト・ロス作『ベルガード館の殺人』『マルヴェッツィ館の殺人』『フォークランド館の殺人』講談社文庫刊のシリーズ。
舞台は十九世紀前半、1820年代のイギリス(三作めはイタリア)、ロンドン社交界一の伊達男が元スリと従僕といっしょに名家で起こった難事件を解決するという作なんですが、これが本当におもしろい。
「紳士の中の紳士」と呼ばれる主人公が魅力的で爽快なのもいいんですが、登場人物すべてが端役にいたるまで生き生きとしていて、謎が謎を呼び二転三転する話の展開。読み始めてついつい二晩、徹夜してしまいました。二作めと三作めは特に読み始めてたら、朝の九時までやめられなかった。
陰惨な事件や話が多い昨今の癒しとなるように後味もさわやか。
やや浅見さんを思わせるように、毎回美女といい雰囲気になるにもかかわらず、最後には淡い恋のまま実らず、忠実な従僕のもとにもどるというのもツボ。
謎めいたダンディー男の過去も三作めで明らかになり、もうこれからシリーズも佳境!と思ったのですが、残念ながら作者は他界されてもう新作が読めない……。
三作めのページの終わりにたどりついたとき、もうこの続きは永遠に読めないのかと思うと涙しました。
そんなわけでマイナーじゃないかと思われるこの作を広めたくて、つらつら書いてしまった。同士ひそかに求めてます。
このシリーズ、前々から映画化してくれないかなと思っていまして、俳優のグラビア本をながめながら勝手に配役を妄想してました。もともと自作でも構想の段階で、このキャラは映画化するならこの俳優さんに演じてもらいたいと、詳しくイメージモデルを設定する癖のある私ですので、この手の妄想は慣れたもの。
ぜひ、というか、ぜったいに、主役と従僕はイギリス男優でやってほしい。どんな美形でもアメリカ男優は却下。
ロンドン社交界一の伊達男なんだから、顔よりもむしろ、スタイルがよくなくては様にならない。正装姿が似合う条件は、あのびしっと糊のきいたカラーの似合う首の美しい人。肩は張って、腰は細いと一層よい。
最初、ジュード・ロウあたりはどうかなと思っていたけど、冷たい感じになってしまいそうだし、昔だったらダニエル・デイ・ルイスが一押しだったなと考えていました。


このJulian Kestrelシリーズで未訳作品がひとつあるというので調べてみました。
一作め『ベルガード館の殺人』Cut to the Quick
二作め これが未訳     A Broken Vessel アマゾンではこちら
三作め『フォークランド館の殺人』Whom the Gods Love
四作め『マルヴェッツィ館の殺人』The Devil in Music

シリーズ二作めが未訳らしく、A Broken Vessel(壊れた容器という意味でしょうか)はアマゾンの粗筋を読むと、ジュリアンがサリー・ストークスという美しい娼婦といっしょに事件を解決するという話みたいです。ストークスという名前からいって、従僕ディッパーの親戚みたいですが、注文して読んでみようかと考慮中。
映画化の期待もあきらめてません。配役がむずかしいけど、十年若かったらコリン・ファースも似合いかなと思います。

前に紹介してから3年もたってますが、しつこく同士を求めてます。